総合的な探究の時間Report vol.10
静岡県立沼津西高等学校
外部コーディネーターとの連携を活用し、生徒たちの興味関心と社会問題をマッチさせた地域に根差した探究に取り組む沼津西高校。
水害をテーマにした紙芝居の作成のために建設中の放水路を見学に行ったり、沼津を有名にするためのInstagram投稿でラジオに出演したり活動の豊かさが光ります!今回はそんな2つグループの計4人とその伴走をした先生にインタビューしました!
==基本情報==
探究スタート年度:???
授 業 頻 度 :週1時間+学期末特別時間割+フィールドワーク
年間授業時間数 :35時間(普通科)+フィールドワーク
探究担当教員数 :1年 11名 2年19名
実 施 学 年 :1・2年
外部コーディネーター:Bizhope寺田望様
しずおか共育ネット 代表理事 井上美千子
Q1. はじめに、沼津西高校の探究の内容を教えてください!
森さん:
地域の防災、特に水害に目を向けて子供たちに恐怖感を与えないような紙芝居を作成しました。
鈴木さん:
Instagramを利用して「沼津を有名にしよう」というテーマで活動しました。実際に飲食店や観光スポットを紹介しました。
Q2. 探究活動をしてきた中で一番印象に残っているエピソードはなんですか?
鈴木さん:
Instagramの投稿を作る際に若い人向けの文章を班で話し合いました。
小川さん:活動を広めるためにメンバーが地元のラジオ番組に出演し活動を宣伝しました。
森さん:
市役所の方のお話を聞き、建設中の放水路を見学しました。また、ハザードマップに関する話を聞いて、災害が起きた時の行動を考えるきっかけになりました。
Q3. 探究活動をする前と後での自分の変化や成長を教えてください
森さん:
活動では様々な方からお話を聞き、人の話を自分の活動の力に変えていくことが重要であると感じました。
加藤さん:
Instagramの文章を若い人向けに作成することに苦労しました。しかし、文章を書いていく中で伝える力が身についたと思います。
小川さん:
話し合いなどを通じて人に意見を伝える力が身につきました。
Q4. では先生にお伺いします。教員として探究活動をサポートする中で大変なことは何でしたか?
岩田春菜先生:
週1時間の授業でどこまで生徒が取り組むことができるか考えることが難しいです。また、探究活動の取り組みの内容が良いモノであっても、最終目標までたどり着くことができていないのが現状です。
教員だけではなく、コーディネーターの方にも授業に入っていただくことが重要であると感じています。
Q5. 先生から見て沼津西高校の探究活動のポイントを教えてください
岩田春菜先生:
自分たちが住んでいる地域のことを考えるきっかけを与えることができます。また、これまでは「沼津市の課題」をテーマに取り組んできましたが、今年から2年生の探究活動を「興味・関心を追求する」テーマとし、幅広い分野で探究活動に取り組むことができるようになりました。
Thanks for 沼津西高等学校
インタビューにご協力いただき、ありがとうございました
森 拓夢さん 鈴木 杏奈さん
小川 真央さん 加藤 萌恵さん(2年)
岩田春菜先生
~編集後記~
静岡活動をする中で学校外に出て探究活動を進めてきた姿や自分だけではなく、他の方との関わり合いを通じてより良い探究活動を実現させてきた姿が印象的でした。沼津西高校の探究活動やインタビューに協力して下さった生徒さんの今後の活動が楽しみです。
(静岡大学 高橋奈那)
取材日:2022年6月