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​総合的な探究の時間Report vol.4

静岡県立​静岡城北高等学校

静岡城北高校では、1、2年生の総合的な探究の時間に、当事者(対象者)の視点に立つことによって、普段見過ごされている課題を明らかにして(課題発見学習)、その解決に向けて高校生の立場から取り組んでいます。

当事者(対象者)を笑顔にするという、「城北スマイルプロジェクト」(課題解決学習)を実施しています!

==基本情報==

探究スタート年度:「城北スマイルプロジェクト」は2020年度から開始

授  業  頻  度       :週1回

年間授業時間数   :35時間

探究担当教員数   :学年の先生(正担任、副担任)がそれぞれの学年の担当

実  施  学  年       :1・2年(探究的な内容は1年と2年の前期まで。2年後期は進路学習。3年は進路探究。)

外部コーディネーター:あり​  (しずおか共育ネット 代表理事 井上美千子)

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Q1. ヤングケアラー の認知度をアップするために、小中学生向けのパンフレットを作成したと聞きましたが、パンフレットを作成するときに大変だったことはなんですか?

岡本さやさん:

 私は、もともとデザインをすることが好きでした。しかし、デザインをする期間と夏季講習の期間がかぶってしまっていて、勉強とパンフレットデザインを両立させることがとても大変でした。その中でも、特に表紙のデザインをこだわったので注目してみてもらいたいです。

Q2. 自分たちが探究学習で取り組んだヤングケアラーの課題が今後どのように広まっていけばいいと考えていますか?

貫井咲希さん:

 作成したパンフレットは市内の小中学校に配布していることから、まずは小中学生にヤングケアラーの存在を広めていきたいです。そして、子供が保護者の方にパンフレットを見せたり、話したりすることで様々な世代にヤングケアラーの存在が広まっていけばいいと考えています。

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Q3. 静岡城北高校の探究活動のイチオシポイントを教えてください!

九野愛生さん:

 私たちの高校の探究学習のイチオシポイントは自由なところです。探究学習のテーマ決めから自由に取り組むことができます。先生方は、生徒の意志や取り組みたいことを尊重し背中を押してくれます。私たちが探究学習で困ったときには相談に乗って下さり、アドバイスを頂けるところも城北高校の探究学習のポイントです。

Q4. 探究活動の中で、外部の方との関わりがあったことが探究学習を進める強みになったそうですが、それはなぜですか?

花村紗英さん:

 外部の社会人の方から、自分たちが見えていなかった視点で意見や、アドバイスを頂き、自分たちの活動をより良いものにすることができました。もし、学校内のみで探究活動が収まってしまっていたら探究学習を進めていくことがきつかったと感じています。

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Q5. 探究学習をする前と現在での自分の成長した部分について教えてください。

岡本さやさん:

 私たちは、学校内や学校外で自分たちの探究活動を発表する機会をいただいたことで、以前より人前で話すことに慣れました。また、探究活動を進める中で外部の目上の方とのやり取りが増え、目上の方との接し方を身につけることができました。

Thanks for 静岡城北高等学校
インタビューにご協力いただき、ありがとうございました

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  貫井咲希さん 花村紗英さん   岡本さやさん 九野愛生さん(2年)

​静岡城北高校の先生方

 

「城北スマイルプロジェクト」では、大人の発想からは思いも寄らない活動が実施され、城北生には大いなるポテンシャルが秘められていることを実感しました。今後も城北生の可能性を引き出せる時間を目指したいと思います。

~編集後記~

今回のインタビューを通して彼女たちの行動力に驚かされました。彼女たちは先生に言われたことをするのではなく、自分たちができることは何かを考えて探究活動のアクションを起こしていました。彼女たちの行動力が今後、どのような場所で活かされていくのか注目していきたいです。

​ (静岡大学 高橋奈那)

​取材日:2022年3月

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